-栞-

永遠のブログ初心者生物。

寝ながら「旅」をした

昨日の夜、寝ながら「心の旅」をしてみた。と言っても、過去の風景を思い出しながら「想像の中」で旅行を楽しんでみた。

想像力というのは、すごいと思う。

たとえ、現実では手に入りづらいものでも、想像力を働かせれば大抵楽しめるのだから。

 

私は、レトロな「トランク」を手に、電車に乗っていた。心地よい揺れにいつの間にか微睡んでいたが、車内のアナウンスで意識がはっきりし始めた。

目的の停車駅に着くと、私はトランクを持って、座っていた座席から立ち電車から降りた。そして改札を通り足早に駅の出入り口に向かった。

駅を出て、目の前に広がった景色は「私の記憶の中の過去の景色」とはいえとても懐かしく、今ならとても綺麗だとも感じた。正面には「商店街」の入り口、右側横を向いたら、スーパー。それから反対の左側をずっと奥に進んだら踏切があって、横切ったその奥の道を進んだら・・・かつて私が生まれ育った、その中でも長く住んでいた集合住宅が見えてきた。(辿り着くまでの道中、海に面しているので船などもある。小さな海岸のようなもの)そこは私が一番長く住んでいた場所だった。中に入ると中央に住居の一覧があって「何号室に誰が住んでいる」かが分かるのだ。懐かしい。私はそっと「過去に私が住んでいた部屋室」に指先でなぞってみた。なんだか、笑みが溢れた。そうだ、せっかくだから自分が住んでた部屋室も見に行こう!緊張するな、ちょっとだけ。

エレベーターに乗って目的の階へ。その階のエントランスの左側は階段で右側が住居スペースになっていて私は迷わずエントランスを右側へ。そこから一番左端の部屋に向かってどんどん歩を進めていった。いざ部屋の前に来た時、私はドアに向かって「ただいま、とはいえゆっくりはしてられないんだ。もうすぐ行かないと。でもこれだけ。私はこの家がキライだった。大キライだった。忌々しいとさえ思っていた。けど今になってそうでもなくなった、本当はそうじゃなかったんだ。私を生まれた時から雨風から守ってくれていた。そんな感謝しても仕切れない家に限らずいろんな物するで溢れていたんだって。ありがとう。今まで私を守ってくれて。」と思いの丈を全て言い切り背を向けて歩き出した。なんだかとても清々しい気持ちになった。

次はどこへ行こう?そうだ裏からぐるっと回ってみよう!来た道を戻り、エレベーターで下に降りて一階へ。集合住宅の裏に回って色々見た。ずらっと横にスペースがある駐輪場、奥に大きな岩や緩やかな斜面に植えられた大きく立派な桜の木。それからまた、ぐるっと建物の正面に向かって移動したら、公園が見えた。これまた懐かしい!滑り台にブランコ、鉄棒。それから何だっけ?途中から新しく設立された遊具・・・思い出せるんだけど、言語化できない(泣)

あっそうそう、付近に「植えられた木に覆われてるように見える」ゴミステーションがあったんだ。忘れてたけど、思い出して良かった。

 

もうここは十分見たかな。

次は、いや先ずは来た道をを戻ってまた「駅」に戻ろう。それから再度どこにいくか決めよう。